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ジャケット

2023年12月04日 17:42

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「NOW AND THEN」については以前書きましたが、今日ようやく日本盤シングルCDが届きました。
青盤2023は、これのせいで買ったのに、シングルも買ったのか?って感じですが、やはりビートルズですから(笑)
日頃シングルCDというものも買うことがありませんので、手にした時は新鮮でした。

2曲とも赤盤・青盤と同じバージョンなのに、形だけ違う無駄な買い物・・・

いや・・・

聴いてびっくり。「NOW AND THEN」、青盤収録バージョンとマスタリングが違う・・・
最初は錯覚かと思いましたが、音圧やイコライジングが違います。
自分でも自分の耳が疑わしくなり(笑)そこまでやるかって話ですが、
DAWソフトに取り込んで、二つの波形も比べてみました。間違いなく違います。
上 青盤 下 シングル 同箇所
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ミックスはおそらく変わりません。聴く機会がある方は、ぜひヘッドフォンで、
確かめてみてください。音圧の違いはすぐにわかると思いますが、
音色の微妙な違いはぜひベースやドラムのハイハット音に集中してみてください。
まあ昔からアルバムとシングルで音が違うというのは特別変わったことではありませんでしたが、
無駄な買い物ではなかった・・・と自分を慰める言い訳にはなりました(笑)

さて、もうずいぶん前のことに感じますが、このシングルを注文する時、
この↑ジャケットデザイン、ネットで予約する時によく目にする、
まだジャケット画像が公開される前に見られる「NOW PRINTING」の仮画像だと思っていました(笑)
きちんとしたデザイナーが作っているらしいですが、これ「ビートルズの新曲」っていう、
一大事の製品ジャケットとして、どう思いますか?(笑)
裏のかわいいデザインは素晴らしいんですよ。でもこれ「NOW PRINTING」でしょう?(笑)

そこでまた余計なことを考えてしまいました(笑)

中学から大学までの学生時代、自分や周りの音楽好きの友人たちの間で、
アルバムジャケットを壁に貼ったり、立てかけたり、ディスプレイするのが流行っていました。
現在のサブスク、配信の時代とは無縁ですが、当時アルバムジャケットというのは、
それ自体がアーティスティックで、まるで絵画を飾りたくなるような感覚で、
皆ディスプレイしていた感じがします。
自分もいまだにやっていますが、飾ったことがあるものを思い出すと、こんな感じでした。
ここに来て下さる方々には説明の必要もないでしょうから、タイトル等は付けません。

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コメントは付けないつもりでしたが・・・
最近、この有名なジャケットの元となった写真が発表されましたね。これです。
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いつもZEPのアルバムは5枚目が一番好きだと書いていますが、ジャケットはこれを飾っていました(笑)

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どれも内容が素晴らしい上、ジャケットも素晴らしい・・・というアルバムです。
あいにく自分はコテコテのプログレにはハマっていませんでしたので、周りの友人たちがよく貼っていた、
これまたジャケットデザインが素晴らしい、ピンク・フロイドやキング・クリムゾン、そしてクリームなんかは
持っていませんでした。そうそう、友人たちの中に一人、全く曲なんか知らないくせに、ジミヘンや
ピンク・フロイドのジャケットを部屋に貼りまくっていたインチキ野郎(笑)もいました。

そして今日はここからがメインなのですが、
内容は素晴らしいのに、「こんなジャケット考えたヤツはいったい誰だ?」(笑)というジャケット。
そしてもちろん、本人たちもなぜこんなの認めたのか?と不思議なアルバムジャケットたちです。

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誰だよこんなデザイン考えたの?(笑)
これを見るたび、日本人の文化を勘違いしている、数々の映画を思い出します。

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ここで初めて書きますが、TOTOのアルバムジャケットの中で、一番ダサいと思います。
中身は1、2を争う名作だということは多くの人が認めるところ。

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本当に残念なジャケット。すごいアルバムなのに・・・
ミッキー吉野が最近雑誌で語っていましたが、本人たちもこのアルバムが最高傑作だと言っています。
しかしこの頃のゴダイゴのテレビ露出や、多少アイドル扱いされていたことを考えると、
制作サイドがこういうデザインにしたこともうなずけます。
ところでさっきの雑誌インタビューでミッキーがこういうことも語っていました。
「ベストテン」等に毎週のように出ていた頃、「ある」芸能事務所から、
「君たちのようなロックバンドがテレビに出まくるのはやめてくれ」と釘をさされた、と。

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そしてこれが極めつけ。世界的ドラマー、神保彰、初参戦のCASIOPEAライヴ盤。
当時これ見た時には、高校生ながら、「何やってんだこの人たち」(笑)と思いました。
これご存じないでしょうけど、すごいライヴ盤なんですよ。ここからCASIOPEA怒涛の進撃が始まる・・・という。
全国のファンの思いが通じたのか、このジャケットは数か月で別デザインになり(笑)
結局このジャケ版が「レア」になってしまいました。
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阿蘇

2023年11月28日 23:55

家の木塀が痛んできて、補修することになりました。
DIYできるレベルではないので、親しい業者さんに頼みます。
お互い気を使わない関係で、毎回良くしてくれるのですが、
今回「年末でスケジュールびっしり。2日かかる作業を1日で終わらせたいから、
手伝いの人のクルマも停められるよう、1日どこかに行っててくれ」(笑)と言われ、
朝8時半から17時まで家を空けないといけなくなりました。
(毎日働いている皆さん申し訳ない・・・)

うちの奥さんと「どうする?」となったのですが、毎度の展開「私はわからないからよろしく!」
「何か美味しいものもね」(笑)

合計時間、移動距離のことを考えて割り出したのが「そうだ!久しぶりに阿蘇に行こう!!」

一口に「阿蘇」と言っても、楽しみ方はたくさんあるので、とりあえず目標が必要です。
以前から書いていますが自分、基本、食事は低カロリー、低糖、減塩なのですが、
お医者さんや栄養指導の方からも「たまにはいいんですよ」(笑)と言われているので、
ここぞとばかり、やはり阿蘇と言えば「赤牛食おう !!」という目標を決めました。
阿蘇の赤牛というのは、ストレスフリーの飼育方法で、肉質が柔らかく、
脂肪分が少ないのが特徴です。牛肉ですからもちろんいろんな食べ方がありますが、
この地方で特に有名なのがやはり「あかうし丼」です。
特に有名で行列ができる店が数店あるのですが、今回は11時開店の1時間前から整理券を配る、
「並ばなくていい」店にしました。まずは整理券をもらってブラブラすればいい・・・と、
うちから2時間弱くらいという距離を考え、ちょうど「いなくなってくれ」と言われた(笑)
8時半に出ればいい具合の距離だろうと考え、阿蘇に向かいました。

結局1時間半で到着、整理券は見事・・・
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でした(笑)

しばらく近所を散策していたのですが、今年タイミングを失い、観ることができなかった紅葉にも出会うことが出来ました。
(本当に最近「秋」という季節がありませんよね・・・)
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派手な数ではありませんが、素敵な小径です。
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他の所はほとんど散ってしまっていたのですが、まだまだ真っ赤でした。

ということで赤牛のお店に戻ります。
これです。紅葉の赤も素敵ですが、こっちも素敵でしょう?(笑)
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この「あかうし丼」その日の仕入れ状況によって、イチボ、ランプ、テンマル、上モモだけを150g載せ、
基本の醤油ダレだけでなく、味変を楽しめるよう辛子みそも載っています。トッピングは温泉卵。
いい肉が入荷しない日はお休みです。
うちの奥さんは少食なのですが、ペロリでした。
そうそう、入店する時、店員さんに「1番おめでとうございます、どちらからですか?」と聞かれ、
ものすごく恥ずかしかったです。
ちなみに、自分たち第一陣(20名くらい)が食べ終え退店する頃には
行列ズラリでした。

その後のことは全く考えていなかったのですが、今年になり久しぶりに噴火警戒レベルが下がり、
昔のようにクルマで行けるようになったので、十数年ぶりに火口に向かいました。
(数年前から火山活動が活発になり「火口に近づくこともできない」「近づけるがシャトルバスのみ」等という時期が
続いたのです)

ところで、ここに来て下さる方々に九州の方はいらっしゃいませんが、
みなさん阿蘇山のことはどのくらいご存じなのでしょう。
複雑な噴火の歴史のことや、カルデラがどうの・・・ということははしょりますが、
外輪山の内側にある山々はこんな感じです。
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自分は特に東の端にある「根子岳」という荒々しい形の山が子供の頃から大好きです。
今日も近くまで行ってみました。
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そして噴火口がある「中岳」がこんな感じ。
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阿蘇山観光のメインがこの噴火口と、↓の「草千里」です。
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今日は平日にも関わらずかなりの観光客でしたが、聞こえてくる言葉を聞くと、
大多数が中国からの方、そして韓国の方でした。
草千里を高台から眺めていると、ちょうど人が少なく、カップル1組だけしか見えない場所があり、
なかなかいい感じに撮れました(笑)
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そして最終目標である火口へ。

火口見学ゾーン。円柱型のものは退避壕です。
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ここほんとに1mちょいの柵があるだけ、越えたら火口に真っ逆さまです。
阿蘇山観光のハイライトといえる理由もまさしくそこなんですが。

横から見た斜面。恐ろしい・・・
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久しぶりに、立ち上る噴煙と水蒸気に感動していると、ある観光ツアー集団に向けて、こんなアナウンスが、
「只今、火山ガスが発生しています。喘息の方と、心臓病をお持ちの方は見学をやめてください」
「ふっ・・・たしかに少し肺は苦しいけど、それが火山だからね」と他人事のように思っていると、
横にいたダウンのフードを被った変なオバサン(笑)が「おい!! 心臓心臓」
「そうでした !! オレやん」(笑)
冗談抜きで、鼻の痛みと息苦しさを感じていたため、早々と退散することとなりました。
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ということで、「どこか行っててくれ」のおかげで、十数年ぶりの阿蘇に行くことができ、
楽しい1日を過ごせました。

久しぶりに、最近載せてなかったワンコを。
こたぽん、これでももう11歳だよ。
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赤盤 青盤

2023年11月12日 10:38



「ザ・ビートルズ 1962~1966」「 ザ・ビートルズ 1967~1970」
通称「赤盤」「青盤」2023エディションが発売されました。
ビートルズに関してはかなり後追い世代の自分たち世代にとっては、
「これが初めて聴いたビートルズ」「その後もこれしか聴いたことがない」という方も多いかもしれない、
非常に重要なベストアルバムです。
多くのビートルズファンがそうかと思いますが、自分の場合、初めて聴いたレコード時代、
初CD時、2009年リマスター音源を使った2010年版、そして今回・・・と、聴くのは4度目になります。
(コレクターではないので、もう手元にあるのは2010年版とこれだけになりました)

正直今回は、新曲「NOW AND THEN」をCDで聴くためにはこれを買うしかなかった
(直後にシングルCD発売決定 笑)というだけの理由でした。
だったら「青盤」だけ買えば済んだことですが、「赤盤」の「2023リミックス」の多さにもやられ、
結局2枚セット買いました。
発売が発表された時点で、追加曲も、初リミックスがあることもわかっていました。
要するに、アルバム全体に対しては、それほどの期待はなかったのです。

しかし・・・です。

いざ「赤盤」から聴き始めたら、どっぷり聴きこんでしまいました。
2枚とも触れると長くなりますので、今回は「赤盤」のこと中心に書きますが、
まずは今回の「赤盤」の収録リスト。

CD1
1.ラヴ・ミー・ドゥ(2023ミックス)
2.プリーズ・プリーズ・ミー(2023ミックス)
3.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(2023ミックス)
4.ツイスト・アンド・シャウト(2023ミックス)
5.フロム・ミー・トゥ・ユー(2023ミックス)
6.シー・ラヴズ・ユー(2023ミックス)
7.抱きしめたい(2023ミックス)
8.ジス・ボーイ(2023ミックス)
9.オール・マイ・ラヴィング(2023ミックス)
10.ロール・オーバー・ベートーヴェン(2023ミックス)
11.ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー(2023ミックス)
12.キャント・バイ・ミー・ラヴ(2023ミックス)
13.ユー・キャント・ドゥ・ザット(2023ミックス)
14.ア・ハード・デイズ・ナイト(2023ミックス)
15.アンド・アイ・ラヴ・ハー(2023ミックス)
16.エイト・デイズ・ア・ウィーク(2023ミックス)
17.アイ・フィール・ファイン(2023ミックス)
18.涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド)(2023ミックス)
19.イエスタデイ(2023ミックス)

CD2
1.ヘルプ(2023ミックス)
2.悲しみはぶっとばせ(2023ミックス)
3.恋を抱きしめよう(2023ミックス)
4.デイ・トリッパー(2023ミックス)
5.ドライヴ・マイ・カー(2023ミックス)
6.ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド)(2023ミックス)
7.ひとりぼっちのあいつ(2023ミックス)
8.ミッシェル(2023ミックス)
9.イン・マイ・ライフ(2023ミックス)
10.恋をするなら(2023ミックス)
11.ガール(2023ミックス)
12.ペイパーバック・ライター(2022ミックス)
13.エリナー・リグビー(2022ミックス)
14.イエロー・サブマリン(2022ミックス)
15.タックスマン(2022ミックス)
16.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(2022ミックス)
17.アイム・オンリー・スリーピング(2022ミックス)
18.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(2022ミックス)
19.トゥモロー・ネバー・ノウズ(2022ミックス)

赤文字が追加曲です。かなりの曲数ですね(もう別物という感もあります 笑)
まず最初は、曲順リストを全く見ずにヘッドフォンで音だけじっくり聴いてみました。
聴きなれたこのアルバム、決して暗記しているわけではありませんが、
まずは単純に3曲目が始まった時に「アレッ!!」となりました。
「プリーズ・プリーズ・ミー」が終わった後に出てくるのが「アイ・ソー・ハー~」ですからね。
当然追加されて納得のナンバーですが、耳は違和感を感じます。
レコード時代の、あの片面7曲だった流れが染みついているんですね。

前後しましたが、レコード~2010年リマスター盤では
「シー・ラヴズ・ユー」までモノラルでしたが、今回はもちろん最新ステレオリミックスです。
切り離されたトラックが見事に響きますが、同時に当時ジョージ・マーティンが
「ビートルズはモノラルで聴いてほしい」(後期まで)と言っていた真意も理解できます。
音源が分かれている分、「アラ」も目立つようになりました。
「面白い」のはこっちですが、「好き嫌い」で言えば前半6曲はモノラルでしょうか。

さて、今回一番感動したのが「ア・ハード・デイズ・ナイト」でした。
新リミックスのイントロ !! ガツーンとやられました。素晴らしい・・・
あの3人せぇのでテンションコードになるっていう話ではなく「音」の話です。
ヘッドフォンで聴いていたので、5回くらい繰り返し聴きました(笑)
そしてなんと7曲も収録の「ラバー・ソウル」収録曲。ブラッシュアップレベルがすごい・・・
最新「リボルバー」が発売された時思ったんです。
この技術で「ラバー・ソウル」まではデラックスエディション作ってほしい・・・と。
ここまで作っているのなら、残り7曲ですから期待できそうです。
まとめると、「リボルバー」収録曲以外は「買い」だということでした。

「青盤」にも少しだけ触れます。
一番の目的は「NOW AND THEN」のCDだったわけですが、
以下の曲は、最近まで続いているリミックスアルバム外の音源で、
この「青盤」のための2023年ニューミックスですから聴く価値あり、ご注意を。

「アイ・アム・ザ・ウォルラス」
「フール・オン・ザ・ヒル」
「マジカル・ミステリー・ツアー」
「レボリューション」
「ヘイ・ブルドッグ」
「オールド・ブラウン・シュー」

これだったらアルバム「マジカル~」も、デラックスエディション出せって感じですよね(笑)

最後に、AI活用の「デミックス」技術で、トラックを分離できることのメリットの中で、
最も大きいものがやはり「定位」の変更だと思います。
「リボルバー」の時も書きましたが、今回もやはりドラムがセンターに変わり落ち着いたものが多い中、
やはり「やや」(この「やや」が個人的違和感の元)片寄りのものが目立ちました。
これが「意図的」なのか、「技術的に不可能」だったのかが今のところはっきりしないでモヤモヤします。
その他、デミックス→リミックスという作業のおかげで、今まで聞こえにくかった音、
自分の場合は特にギターの音なんですが、そういった音が聞こえるようになったというのが
この新技術一番の恩恵かもしれません。
「古いものに手を付けるな」という方々もいますが、音楽は感覚で聴く楽しみだけではないので、
いろんな聴き方に合わせて進化していくのは決して「金儲け目的」だけではないと思います。
まあビートルズの場合、それもかなり怪しいですが(笑)
いつも書いていますが、認めないなら聴かなければいいわけです。
「NOW AND THEN」の時、予想通り出現した(笑)自分が認めない物は世に出すなとアピールする人は、
他人にも聴くなと言っていることを理解してほしいものです。


クルマの運転

2023年11月10日 12:48

悪友こたぽんが最近のブログで高齢者の運転について書いていました。

皆さんご存じのように自分の地元は「ナゼそこ?」「ポツンと一軒家」に登場するような田舎県ですので、
10代から90歳手前の高齢者まで全世代に渡り、クルマなしでは生活できない環境です。
自分も毎日乗りますね。
当然、全国的に高齢者の運転問題が話題になる以前から、道路上ではおそろしい場面に遭遇することが
多々ありました(ただし一部は高齢者ではない)

自分で実際目撃したものだけでも、「逆走」「ぶつからなかったがアクセルとブレーキ踏み間違い」

目撃ではなく被害に遭ったのが、駐車場内で、自分が駐車中、爺さんが垂直方向の駐車スペースから突っ込んできて、
自分の側面に衝突。
そして高齢者あるあるなんですが、罪の意識なしと嘘つき(笑)まずは降りてきてその爺さんがやったこと、
「自分のクルマの被害確認」(笑)そして謝罪もなく「こっちが傷が大きかったわ(笑顔で)」でした。

あとは何度も被害に遭ったのが「ドアパンチ」スーパー駐車場等で、ライン1本タイプの駐車スペースで、
隣が爺さん婆さんだったら、被害に遭うことかなりの確率です。あれ立派な当て逃げなんですけどね。
考えてみてください。例えば万引きは10円のものでも逮捕ですよね。ドアパンチは修理代5万円でも、
ほぼやられ損ですよ。

交差点内で赤信号で突っ込んできた高齢者のクルマ避けるためにフルブレーキングもあります。
買い物の荷物が全部ひっくり返り、卵なんかは割れました。
そういう時も高齢者あるある、「まっすぐ前を向いていて、今自分が他人に被害与えたことは自覚ゼロ」で
通り過ぎるだけです。いろんな人がいますので断定するのはいけませんが、事故にならない限り
どこかに止まって謝りに来る人はまずいないですね。これもやられ損です。

こたぽんもいろいろなタイプの高齢者運転について書いており、交通安全教室の必要性等書いていましたが、
うちの親なんか真面目に受けていましたからそれは今後も続けてもらうとして、
即やってほしいことが「公道を走る車は自動ブレーキ必須」です。特に高齢者は義務化すべき。
自分ももうすぐ当然高齢者。うちは最近ようやく2台とも自動ブレーキ車になりました。
今の法律って「〇年以降の新車は義務化」という、甘~いルールなんです。
例えば2000年に買った車をその人が90歳まで乗ることはオッケー。おそろしいですよね。
後述しますが、自動ブレーキは完全ではありません。しかし、今仮に道路を走っているクルマの3割が
自動ブレーキ装着車として、残り7割もそうなれば、間違いなく事故は減ります。

と、自動ブレーキ完全推進のようなことを書きましたが、そこはちょっと待った。
自分は今乗っているハイエース以前は、前車ランエボ含め、走るための電子デバイスはハイテクでしたが、
自動ブレーキ含む安全機能はほぼゼロでした。
ハイエースで初めて、ミリ派レーダー(要はソナー)と単眼カメラによる、白線や前車認識と、
自動ブレーキを経験しました。
うちの奥さんがこれも長く乗っていたFIT3は、FIT初の自動ブレーキ搭載車でした。
これは超低速のみ発動するレベルのものでしたが、クルマ自体急に調子が悪くなり、
最近乗り換えたアクアは、前車追従や、道路センターを半自動で走ることまで出来るレベルでした。
これらの機能を経験し、感動もしましたが、かなりの違和感も感じました。
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大きな声では言えませんが(笑)自分やはりクルマは大好きなので、自分からやらない限り、
「そういう状況」は事故本番にならないとおとずれない、フルブレーキングと自動ブレーキ発動に関しては、
本当に実験することにしています(笑)フルブレーキング、自動車学校ではたしか60km/hだったと思いますが、
道路ではそれ以上の場面がおとずれます。ですから80km/hくらいでやります。
自動ブレーキに関しては、クルマに傷がつかないよう、ダンボール箱を置いて、40km/hくらいでやります。
家族にはナイショ、夜、山の中の道や駐車場で(絶対やばいヤツですが)
きちんと止まりました(笑)
実際、これやっとかないと突然やってくるその場面で即応は難しいですよ。
追従システム、やってはいけませんが、自動車道だったら「ほぼ」手を離せます。
アクセル離すのは、もっと大丈夫です(笑)
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ということを経験しながら、やはり自動ブレーキや追従システム等は「最悪の事態をサポート」してくれる機能
と割り切った方がいいです(メーカーは「小さく」こういうことを表示しています 笑)
実際、お世話になっているディーラーの方から「最近の高齢者の方で、これはブレーキ踏まなくても
止まるよね? と冗談抜きで聞いてきたお客がいた」と聞きました。恐ろしい・・・
クルマはあくまで自分で運転するものです。

それと、メーカーは「自社のクルマのすごさ」をアピールするのはいいですが、
CMを見ているのはドライバーだけではなく、歩行者もです。
「多少のことだったらクルマは止まってくれる」と勘違いする人間は一定数います。
(チャリの猛スピード横断や横断歩道斜め横切り歩行者等)
ルームミラーで後席の子供の顔を見ながら話する母親のよそ見運転、横断歩道でクルマが向かってきたと
気付いたのに避けず立ち止まる母親、これを見て「すごいクルマだ」と思ってほしいメーカー。
ファンの方には申し訳ないですが、いいクルマ作るのに「油断」を刷り込む交通安全の本質を理解しないメーカーと感じます。
事故はクルマ、歩行者、両方に啓発するから防げるもの。
両者にその逆のアピールやってるCMですよね。
最新CMはまた、よそ見ドライバーと、今度はクルマの前でわざわざ止まるチャリのバージョンで苦笑です。

話変わって・・・
最近多いのが大型車の追突。死ぬのはもちろん普通自動車に乗っていた人間。
トラックのドライバーは無傷。自分は通販よく使いますし、あの運転技術、
トラックドライバーの方々は尊敬しています。しかし、追突は「たまたま」じゃ冗談ではありません。
大型の全車自動ブレーキ義務化は2025年だそうです。
運送業の方々がよく「空荷」と「積載時」で制動距離が違うから・・・とか、
車間距離機能付きは割り込み車がいた時に・・・と必要なしアピールされていますが、
それでも「ない」より搭載車を使用すべきではないですかね。
事故補償のこと考えたらコストのこと言ってる場合ではないと思います。
高速で前が詰まった時に後ろから減速が遅いトラックが迫ってくる時、
「もしかしてダメかもな」と考えたことがある人、少なくないと思いますよ。
(自分のように追突被害経験者は特にです)

高齢者と大型のことだけ書いてしまいましたが、ついでに・・・
「赤ちゃんが乗ってます」
あれ、貼っている人、どういう意図で貼っているんですかね?
「赤ちゃんが乗っているから安全運転しています」だったらいいんですよ。
昨日もうちの近所で見た二台。窓からはタバコの煙でテレビ観ながら運転、
そしてスーパーの障がい者マークスペースに止めるヤツ。
正直、かなりの人「赤ちゃんが乗っているんだから多少わがままなことしても許せよ」に
なっていませんか?

こういうこと書いても、高齢者ドライバーの方に声が届くことはないんですけどね。
だってぶつけられた後、面と向かって話しても通じないんですから(笑)
まず「相手は大丈夫か?」という考えがありません。
たまたま相手が悪かった、とか一定数こういう人は、とは言えないようで、
同じ目に遭った知人も同様のことを言います。「悪いことをした」と思っていないと。
ですから法改正しかないと思います。
免許更新時、例えば65歳以上は「条件付き」の項目に「自動ブレーキ車に限る」とか(もちろん命令レベル)
これ、運転能力に個人差がある「年齢で切る」よりも現実的だと思うのですが。

最後に・・・
オマエも高齢者ドライバーになるんだぞ
父親に免許返納させるのに苦労した思い出とともに、これは強く意識しています。

ゴジラ -1.0

2023年11月07日 23:23

11月3日の公開日以降、とにかくネタバレを食らわないよう
ネットニュースや動画サイトを避けて生活していましたが(笑)
ようやく観てきました。

ゴジラ好きは以前から書いている通りですが、
実は昭和ゴジラに関してはほぼ後追い世代。
小学生の頃は単独公開作品は経験ゼロ、たった1、2回親に連れて行ってもらった
「東宝チャンピオンまつり」のみ。リアルタイムで劇場に行ったのは84年の復活ゴジラ。
そして平成シリーズはちょうど仕事と子育て時期の真っ只中で、全て観ましたがレンタルビデオ。
子育ても終わり、劇場で観るようになったのは、レジェンダリーの、モンスターバースシリーズと、
シン・ゴジラのみです。

山崎貴監督の作品は、完全に「子供向け」の作品以外はBS等で全て観ていますが、
ファンの方には申し訳ない話、好きな作品は「海賊とよばれた男」だけです。
あれだけ傑作と言われた「三丁目」シリーズも自分にはピンときませんでしたし、
「SPACE BATTLESHIP YAMATO」に関しては、ストーリーにもキャラクター描写にも、
「ヤマト愛」というものが一切感じられませんでした。
ただ、作品自体に感情移入できなかったというだけで、山崎監督のVFXに関しては、
何度も感動させられました。個人的にあの人のVFXには、
「VFXで描きたかったから作った作品」と、「描きたかったストーリー上VFXが必須だった作品」が
あるように思います。例えば好きな「海賊とよばれた男」には、太平洋戦争直前、
そして戦後の時代の物語を描くために、戦後日本の荒廃した背景描写が必要だったし、
「永遠の0」では、零戦をリアルに飛ばす必要があったわけです。
その「描きたかったストーリー上VFXが必須だった作品」には他に「アルキメデスの大戦」等
楽しめたものもあります。監督初期の「リターナー」もいいですね。
それで今回のゴジラ新作が山崎監督だということを知った時、
これはもう「ゴジラありき」というパターンですので、多少の不安を感じたのでした。
最近のインタビューを結構な数読ませていただきましたが、山崎監督はずっとゴジラが撮りたかったそうで、
「シン・ゴジラ」公開時は、「こんなのを作られたら次の人が大変」と思ったそうです。そしたら次は自分だったと(笑)
過去の作品については個人的にアレだったと書きましたが(笑)監督のVFXについての
考えや方法論については、特撮ファンとして勉強になったことがたくさんありました。
特に「特撮」と「VFX」の違い。定義については本当に納得させられました。

さて、今回運のいいことに、このゴジラ-1.0公開に合わせて、うちの地元のシネコンが、
最新の4Kプロジェクターと、DOLBY ATMOSシステムでリニューアル。
その上、都心の方々は、今頃?と思われるでしょうが、「プレミアムシート」も県内初導入ということで、
「ふたりの日」「シニアデイ」の日に合わせて(笑)行ってきました。
(映画行っても焼肉きんぐ行っても「シニア特典」が使える日が来るとは・・・)

ATOMOS自体は以前導入した劇場のことを書きましたが
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プレミアムシートはプラス500円ですが、コスパ考えたら今後必須になるかもです
座り心地とスペースはもちろん、ATMOSサウンドが一番効果的なポジションにあります
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ここからネタバレ注意 !!

それでは作品自体の感想。
あまり期待していなかっただけに、すごく楽しめました。
レジェンダリーゴジラの出来がいかに素晴らしくとも、やはりこれが「日本人のゴジラ」という作品でした。

ストーリーに関して
戦後、日本が国として経済的にも軍備的にも機能していない(武器がない)タイミングで
ゴジラが来たら? という設定の勝利。ここはお見事。
試写に招待された庵野監督のコメント通り「つっこみどころはあるが」ですが、
あの、兵器をほぼ使わない「ワダツミ作戦」は燃えました。
山崎監督作品あるあるの「言葉で全て説明してしまう」(庵野作品と正反対)のが、少々かっこ悪い。
作中何度も「未来に生きる」を語ったためか、ストーリーが美しくなる「大事なキャラが死ぬ」ことを
避けてしまった思い切りのなさ
が残念(最近の視聴者はバッドエンドが嫌いという統計のせい?)
おまけに、生き残った理由に「ゴジラ細胞」を使ったふしもあるあざとさ。(ほんの一瞬)見逃した方多そう。
ただし最近のゴジラ映画の常、この種明かしの続編はないと思われます。

俳優に関して
「らんまん」より早く撮り終えていた「神木&浜辺」コンビ。ゴジラをマニアだけの映画にしない&
売れっ子アイドルでお茶を濁さない、に成功。他の役者も大根なし(笑)幼子役が神演技 !!
個人的にファンの(笑)浜辺美波、ライダーでオタク系キャラ、ゴジラで正統派昭和の女性を演じ切り、
「ウルトラシリーズ」演れば昭和の特撮オタクたちの女神間違いなし(笑)
うちの奥さんと「これ、ゴジラなんか絶対観に来ない"らんまんファン"来るかもね」
実際、公開の三連休の入りはすごかったそう。

VFXについて
大抵の人は興味ないかもしれませんが、VFXに関しては邦画一つの壁を越えたかもしれません。
昭和の特撮ファンには常識の「水は鬼門」です。今作の「水」はすごかった・・・
個人的に(バカですが 笑)水だけ観るためにもう一度映画館行ってもいいくらいです。
ATMOS効果でよく旋回する物の音が語られますが、今回は水の降り注ぐ音が鳥肌ものでした。
たった一つ残念だったシーン。日劇の前を通るゴジラの俯瞰。なぜここだけ「いかにもCGの動き」だったのでしょう・・・
ソフト発売時はぜひグレードアップを・・・
ミリタリー好きの方々には、以下の素晴らしいCGが登場。

沖縄戦から奇跡的に生還した陽炎型駆逐艦「雪風」
Yukikaze_2.jpg
重巡洋艦「高雄」
1200px-IJN_Heavy_Cruiser_Takao.jpg
実戦には間に合わなかった試作機「震電」(プロペラが後部)
A_prototype_of_J7W_Shinden.jpg

ゴジラの造形
ゴジラの造形については以前ここで書きましたが、元デザインは西武園ゆうえんちのアトラクションということで、
残念ながら行ったことがないのですが、自分は川北ゴジラのグレードアップだと感じました。
これは山崎監督にインタビューしていた方も同じ受け止めをしていたのですが、監督本人は否定(笑)
あの下半身の大きさと頭の小ささ、歯は絶対川北ゴジラからだと思うのですが・・・
普通の人は、日本人あのゴジラに勝利!!で感動したのでしょうが、自分はあのやられ方泣きそうでした(笑)
ひどすぎですよ。

サウンドトラック
音楽は、初代ゴジラ以降、最も伊福部サウンドを「かっこよく聴かせた」作品と個人的に断定します。
ゴジラの雄たけび、千葉マリンスタジアムでスピーカー録音したという音、エフェクトのエコー音では
再現できないすごい音でした。収録当日、近所からクレームがきたという笑い話があります。

まとめ
「シン・ゴジラ」のような庵野作品との違いが浮き彫りになりそうです。
庵野作品が特定の人間に深く刺さるものだとすれば、山崎作品は子供から高齢者にまで、
広く刺さるであろうということです。イコール興行収入はあの「シン・ゴジラ」を超えること間違いなしでしょう。
じゃあオマエはどっちが好きだ?と言われれば、ずるいですが今回は五分五分ということで(笑)

とにかく山崎貴監督、良い作品をありがとうございます。