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アビイ・ロード 50周年

2019年09月29日 13:12

いろいろと忙しくて、2週間も更新していませんでした・・・

さて、待望のこれ(笑)が本日到着しました。

アビイ・ロード【50周年記念スーパー・デラックス・エディション】です。
今までいったい何枚買って、何回くらい聴いてきたのか? ってくらいのアルバムですが、CD3枚、ブルーレイオーディオ1枚、
やっと全て聴き終わりました。

「サージェント~」から始まる、ジャイルズ・マーティンによるこのシリーズも、ようやくこのアルバムまでたどりつきましたが、
コンセプト(お仕事内容)は変わっていません。マルチ素材をデジタルにコピーして、素材の良さを損なうことなく
クリーンナップし、原曲重視のミックスとマスタリングを行うというものです。当時生で聴いていた音はこんなに良かったんだぞ !!
という、あくまでも自然な音(だから全く新しい音ではない)自分は「当時の機器の不備への復讐」(笑)だと考えています。

まずは2019リミックスのCD1。

楽器の定位とストリングスやブラスのミックスがはっきりと変化しています。
例えば「サムシング」などは、賛否あるでしょうが、ベース定位がセンターに落ち着き、ジョージ・マーティンによる
ストリングスが音場を包み込むように美しく響きます。ベースのレベルがやや下がっているようです。
そういえばジョージがこの曲のベースがデカいと言ったと言われているので、それも関係しているかもしれません。
まあこの名曲はポールのあのベースなしには考えられませんが。

名演といわれるこの曲のジョージのソロですが、音色が大きく変わっています。ここは自分的には違和感あり。
ギターの歪みが、アンプ出音ではなく、卓側の過入力による歪みのように変化しています。
ギターの美しい歪みが、オーディオ的な歪みに・・・犯人はコンプかな?ここは意図がわかりません。

セッションのCD1、2が私的聴きどころなのですが、ポールが他人に書いた2曲のデモなど
「アンソロジー3」とかぶっていない音源が嬉しいです。

スタジオセッションも、「サムシング」の本チャン直前のものや、間違えて途中でやめるものがあったり、
「アンソロジー3」の個人レベルのデモの次の段階、スタジオでの「せ~の」のセッションが数多く収められており、
当たり前ですが、ビートルズは4人なので、「せ~の」で演れば、ベースが抜けた音源だったりします。

今まで数十年何で気付かなかったんだろう?と情けなく思ったのが、大好きな「ゴールデン・スランバー」の
かっこいいベースは、ジョージが弾いていたということ。おまけにチューニングが合っていないのもそのまま音源に(笑)

ジョンのファンは「カム・トゥゲザー」のセッションの、ジョンのシャウトに痺れることでしょう。こっちが本チャンで
良かったのに・・・という感じです。

最後の1枚がブルーレイの5.1chとドルビーアトモス仕様。

実は自分、環境はありながら(アトモスは天井SP未設置)音楽アルバムをサラウンドで聴くのは嫌いで、今までほとんど
聴いていなかったのですが、これは面白かったです。いや、ここまで真面目にサラウンドミックスするとは・・・
という感じでした。明らかに今まで聞こえなかった音が分離して聞こえます。

ということで、まだまだ聴きこむ楽しみが尽きません。

余談ですが、このアルバム発表時に、日本のジャーナリストが「他のアルバムはもうしないのか?」と聞いたのに対し
ジャイルズが「今ほかの仕事もすごく忙しいし、まだしないといけないかい?」と答えたらしいです。
自分はマルチが残っている「ゲットバックセッション」まではやってほしいです。
なんか、アルバム「LET IT BE」についてはメンバーもファンも冷たいですが、自分はあのアルバム悪くない・・・というか
好き(笑)なんですよね。日本人ファンには特に思い入れのある方は多いのではないかと思うのですが・・・
まあ人とかなり好みがずれているのは自覚しています(笑)

「ゲットバックセッション」の映像復活はもう決定していますが、ジャイルズには、このシリーズの「アルバム」としての
仕事でやってほしいです。

ところで、いつもCDをどうやって聴いているかというと。

このマランツのCDプレイヤーを
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AVアンプにももちろん送りますが、このヘッドフォンアンプに送り(AVアンプの方にはデジタルで、こっちにはアナログで)
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定番のこのヘッドフォンで聴いています。
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DTMをするので耳鳴らしのため、足し算も引き算もないこのモデルをずっと使用しています。
この環境で聴くと、リマスター効果など、明らかにわかりますし、DTMの時は市販CDと比べて
自分の作る音、特にMIXバランスやイコライジングなど、どこがおかしいかがわかりやすいからです。

スピーカーのチョイスはこのように完全映像ソフト向けなので、CDなどはほとんど鳴らしません。
ですから今回のブルーレイオーディオを聴き、これもありだなと考え直しました。
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ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実  ジェフ・エメリック

2019年08月08日 00:11



昨年暮れに購入して以来、寝る前の読書タイムにちょこちょこ読んでいましたが、
なんせ分厚い・・・600ページ以上ですよ(笑)ようやく読み終わりました。

この本はビートルズファン必読の本だとは思いますが、多少はスタジオ作業に興味がある人向け、
といえるかもしれません。どうセッティングして、どうエフェクトかけたらどういう音になった・・・とか。
どういう作業で楽曲のアレンジが固まっていったか・・・等。

ざっと本の紹介をすると、「リボルバー」から「アビーロード」まで、ビートルズのレコーディングエンジニアをして、
解散後は、ポールのあの、事件だらけのアフリカレコーディングにも付き合った、
ビートルズファンなら名前を一度は聞いたことがあるであろう、ジェフ・エメリックが書いたドキュメント本です。

レコーディング現場の様子が、これでもかというくらい生々しく書かれています。
特にジョンの信奉者は、読むと腹が立つかもしれません。自分は完全にポール派なので、すーっと読めました。
(自分、ミュージシャンの価値は、曲作りだと考えているので、楽曲のアバンギャルド性とか哲学とか運動とかにはあまり興味がなく、ビートルズの場合、もちろんジョンの楽曲も好きですが、あくまでもバンドへの貢献度ということで考えれば、ポールなしに全世界に知れ渡るバンドにはなり得なかったと考えているからです。これを読んで、ますますその考えは強くなりました)
ポールの仕切りたがり屋の様子も書かれていますが、ジョンの行動がエンジニアとして、どれだけ困ったか、
他の著作にもあるので事実と思われる、アビーロードのスタジオ内にベッド持ち込みなど・・・や、
ジョージがソロを何度演っても間違えるため作業が進まなかったことなどが、リスナーとして聴きなれている人間からすると、
「だからあの曲のギターソロはとちっていてもそのままなのか・・・」など、妙に納得できるため、
とてもインチキな本だとは思えないのです。もちろん、ジョンやジョージなしでは生まれなかった数多くの楽曲についても十分描かれています。

音楽とは全く関係ない話題ですが、意外と多く描かれているのが、4人のケンカの様子。
曲のことではなく、スタジオ内で食べているお菓子が原因だったり、まるで子供・・・と笑える話も多々描かれています。

そういう、ビートルズなら誰派?とか無関係に読めば、あの素晴らしいアルバムたちがどのように生まれたのか?
ビートルズなので、なかなか言えないけれど、実はしょうもないと思っているあの曲(自分は結構な数あります)が、
なぜアルバムに入っているのか?(笑) 4人の人間関係の真実は・・・などがよくわかる、
今までに読んだビートルズ関係の本の中では、資料として後世に残していかないといけないと思われる本(証言集)でした。

ホワイトアルバム

2018年11月11日 14:52


ポール祭の延長戦みたいでしたが、今日やっと5枚聴き終わりました。
ビートルズやポール、ZEPのこういったリマスターシリーズは、大抵3タイプで発売されます。
そこで・・・「思い入れそこまでないから一番安い輸入盤の本編だけでいいや」とか
「スーパーデラックス欲しいけど金ないから今回は3枚組でいいや」とか迷うわけですが
これは迷えませんでした。そして迷わないで良かったです。

発売前、エンジニアのジャイルズ・マーティンの口から、とにかくDISC3のイーシャーデモが話題になっていました。
このアルバムの最も初期段階の音源です。
ジョージのアコギ弾き語りだけの「ホワイル・マイ・ギター~」や、ピアノなし、アコギストロークの「オブラディ~」等
ここまでは3CDで聴けるのですが、スーパーデラックスにしか付いていないのが、スタジオセッションの2枚。
ファンなら周知ですが、この頃のビートルズはバンドとして崩壊寸前、レコーディングも殺伐としていて
リンゴが脱走したり(笑)エンジニアが付き合いきれずやめたり、
それぞれの曲はそれぞれで勝手に録っていた・・・などのイメージです。
ところがこのスタジオセッションを聴き、ふざけたり、もめたり、笑ったりしながら
曲を練っていく、やはりバンドだったんだな・・・と考えが変わりました。

この2枚で聴けるのは・・・
もう聴き飽きている曲ですが「ヘイ・ジュード」のテイク1、クラプトンの別バージョンソロが聴ける
「ホワイル・マイ・ギター~」そしてまさかの「LET IT BE」原型 !!などなど。

そして、忘れていました(笑)本編のリミックス。
前回のサージェントで、やりすぎなどの批判も受け、今回控えめにリミックスしたという話でしたが
とんでもない。かなり手のかかったことがうかがえるリミックスでした。
マルチの1トラック1トラックに、それこそ2ミックスのリマスターにかかるくらいの手間をそれぞれかけて
作業したのだと思います。
今回のリマスター盤についての特番で、ジャイルズが「リミックスの目的はこれから聴いてくれる若いリスナーのため」
と言っていました。そうですよ。いいじゃないですか。
自分を含む高齢のファンには、どうしても自分たちの昔の思い出に手を加えるなという
発想があると思います。それならそれで2009リマスターを聴いていればすむことです。
大歓迎しますので、早く「LET IT BE」と「アビー・ロード」も作業決定してほしいです。
特に「アビー・ロード」の時は、8トラックになっていますので、それこそいろいろな音源が
状態良く現存するのではないでしょうか。楽しみです。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

2017年05月28日 14:38



メディアでも大々的に取り上げられていますが、今年はサージェント~発売50周年。
今回はちょっと無理して・・・
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)」を
買いました。
今まで、ポールのアーカイブコレクションで、2作だけスーパー~を買いましたが
比べるとこれはまた気合の入ったものです。

DISC1(SHM-CD)は、新ステレオミックス。

DISC2&3(SHM-CD)は、スタジオ・セッション33曲。ほとんどが未発表、4トラックのセッション・テープから初ミキシング。
「ペニー・レイン」の新ステレオ・ミックス、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」も新ステレオミックス。

DISC4(SHM-CD)はオリジナルのモノラル・ミックスと、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「ペニー・レイン」のシングル音源。
長年ファンやっときながらモノミックスを聴くのは恥ずかしながら初でした・・・

DISC5&6(BD&DVD):
5.1サラウンドのオーディオ・ミックスと、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の5.1サラウンド・ミックス。
アルバムと「ペニー・レイン」の新たなステレオ・ミックスのハイレゾ音源と、2015年にステレオ・ミックスされた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のハイレゾ音源。
映像:「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」、「ペニー・レイン」そして「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のオリジナル・プロモーション・フィルムの4K復元版。及び、未発売のドキュメンタリー映画(1992年放映)の復元版。

そしていろいろなオマケ付きの超豪華仕様でした。

バンドを演っていると、ほとんどの場合耳コピ、そして自分の場合、打ち込みやアレンジ等もしているので、
変な特技が身につきました。それは各々の楽器の音をバラバラに聞き取ることです。

今回のこのリミックス。ファンによっては許せない行為かもしれません。
オリジナルを変えてしまうわけですから・・・
まだざっと聴いただけですが・・・自分のような人間にとっては、こんなに楽しいことはありませんでした。
今まで不明瞭だった楽器の音が、それこそバラバラと、ハッキリ生々しく聴こえてきます。
また最近聴き始めた「ビートルズの時代って何でこんなにひどい音なの?」という若い方たちには
ますますビートルズのすごさをアピールできるのではないでしょうか。

でも実は長年のファンにとって最大の価値ある音源は、CD2、3のセッションかもしれません。
表題曲がどうやってできていったか。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の最後のあのコードが
どうやって録られたか? など、まるで目の前に録音風景が浮かぶようでした。
これは長年このアルバムを聴いてきた楽器プレイヤーは必携です。

次はアビーロード50周年かな?(笑)
大好きなリボルバーは飛ばされてしまいました(涙)

ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル

2016年10月17日 19:01


中学生の頃、「ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!」というタイトルだったこのライヴアルバムは
お金もなくアルバムを揃えることなど考えもしない当時、友達とお互いに持っているアルバムを
カセットに入れてもらいながら聞いていた自分にとって、優先順位は最下位のアルバムでした。
それから現在まで、自称ビートルズファンでありながら、このアルバムの音源は
なんと一度も手に入れたことはありませんでした。
もちろんいろんな形で音源を聴く機会はありましたが・・・

今になってこのアルバムをリミックス&リマスターで聴けるとは幸せなことです。
Amazonのレビューなどで、「音質が悪い」「歓声が大きすぎる」などと、散々ですが
なんかリマスターとかの意味って、まだまだ一般には理解されていないんだなと思います。
音質が現在の音楽みたいになるわけないですよ。
一度当時のレコーディングシステムなど考えて評価してほしいものです。

評価してほしいのは、この当時のビートルズは、あの歓声の中
PAシステムも、もちろんモニターもろくにないまま、これだけピッチの正確な歌を
歌っているという事実です。今のミュージシャンだったら怒って帰るでしょう。
それとリンゴのライヴでのドラムの素晴らしさ。
おまけに、ほとんどのライヴアルバムで行われている修正もゼロとのこと。
まあ3チャンネル録音ですから、もともと差し替えとか不可能でしょうが。

このアルバムだけ聴けて、映画は観にいけていません。
メジャーな映画と違い、田舎では上映すぐ終わってしまうでしょうから
おそらくブルーレイ発売までおあずけです・・・