ブレードランナー2049

2017年10月28日 20:16


前作が1982年公開、高校生でした。

中学生の頃からハヤカワ文庫読みまくるSF少年だったので
その頃から、大作と言われるSF映画は大抵観てきたのですが、
大好きなスター・ウォーズは、自分にとってはSFではありません。あれはファンタジーや神話だと思っています。
純然たるSFというのはやはり抽象的だったり、観念的であったりします。それが敬遠されたりするのですが。
例えば「スター・トレック」の初期作品や「2001年宇宙の旅」など。
そして「ブレードランナー」はSF中のSF。「2001年~」と同じく、結論は観た観客が
それぞれ考えてね、というエンターテインメントとは言えない作品でした。
その証拠に当時は制作費も回収できなかった、商業作品としては大失敗の映画です。
そのたった1本の映画が、AV機器、ソフトの世界の進歩とともに、また監督の修正作業とともに
多くのバージョンを生み出すカルトムービーになりました。
スター・ウォーズの大ファンの自分でも、1作を50回は観ていないと思いますが、
「ブレードランナー」は全バージョン計で、間違いなく100回は観ていると思います。
しかし、周りの人に観たという人がいないところが、やはりカルトムービーということでしょう。

前作は、いろいろな謎をファンに丸投げしたまま、伝説となりました。
まさか35年後に、リドリー・スコット本人(監督はできなかったが)と、ハリソン・フォードが関わって続編ができるとは・・・

しかし、あの伝説の作品の続編・・・ということで、制作決定を耳にした時には、
正直、やめておいたほうが・・・と思っていました。そっとしておいてほしい・・・とか(笑)

今回、できるだけ事前の情報はシャットアウトして、あまり期待はせずに観に行きました。

まずは商業作品として見た場合、アメリカで前作同様「大コケ」したという理由がよくわかりました。
前作のSFとしての志を守りすぎているために、またまたエンターテインメント性が低い・・・
おまけに、最近の映画ファンには、上映時間2時間43分は長すぎる・・・
昔の映画ファンから観ても、1カット1カットが無駄な長さです(カット「数」は減らしてほしくない)
これあと20分はカットして良かったのでは?と思います。

次に、ブレランファンとして見た場合、これはもうエンターテインメント性に走らなくて
本当に良かったです。映像美、センスのいいDolby Atmosの特性を存分に生かしたサウンド、
前作ファンがニヤリ・・・の仕掛けの数々・・・

しかし・・・今回、前作のほぼすべての謎の答を出してしまいました。
(「ほぼ」というのは、デッカードがレプリか?という前作最大の疑問については
やはり今回もハッキリとは語られなかったからです。個人的には「人間」という思いが強まった)

これは果たして「スッキリして良かった」のでしょうか?
「この正体は誰々だった」「これは何故こうなった」暗示でもなく、
誰にでもわかるよう、律儀に登場人物の言葉で丁寧に説明されます。
この終わり方だったら自分もう続編は絶対に作らないでほしいです。

ネットで一番叩かれているのが「レイチェルの妊娠と出産」ですが
これは前作からの流れから言って、SFとしてのリアリティでは「あり」でしょう。
タイレルの後を継いだウォレス最大の目的がレプリの増産ですから。

Kとデッカードの殴り合いが???なのは同感です(笑)

ラスト、Kが横たわる時に初めてあの音楽、あれは「Kの死(機能停止)」の暗示でしょう。

あと、チョイ役の犬が良かった・・・(笑)

最後にマニアックな話。めざましテレビなどでも紹介されていましたが、
今回映画で使用された、あの有名なブラスターのプロップガンは、
何年もかけて、中子真治氏(留之助商店)という方が情熱を込めて作ったものです。
その1/5サイズレプリカのキーホルダーが、劇場グッズとして販売されています(写真集付き 画像)
日本中で瞬殺売り切れ状態なのですが、うちの地元公開2日目に買えました。
関東の劇場はこのキーホルダー1つのために、「朝何時からどこどこに並んで下さい」とか
前日からネットで「お知らせ」していました。田舎はこういう時いいです(笑)
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