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空母いぶき

2019年05月26日 01:01


観てきました。

20代前半の頃、かわぐちかいじ氏のマンガ「沈黙の艦隊」が大好きでした。
潜水艦乗りの、あの独特の闇を感じさせる表現だったり、荒唐無稽な設定でも、政治的に
リアルに感じさせられたり、とても深いストーリーでした。

それから数十年、かわぐち氏の作品に触れることはなかったのですが
2014年、設定は違えど、あのテイストのマンガがまた始まりました。
それが原作の「空母いぶき」現在12巻、もうクライマックスにさしかかっています。
ibuki12.jpg

さて映画です。
ネット上ではまたまた叩かれていますね(笑)

原作と違う・・・(自分のような原作愛読者の感想でしょう)
あの場合戦闘方法がおかしい・・・等。

もうね、映画はエンターテインメントなんですから(笑)

一番言われているのが、原作は敵が「中国」とはっきり表現されているのに
映画では、よくわからない相手になっているところです。
自分も原作成功の一番の理由は、現実の尖閣問題を見ながら悶々としている人たちが
何だかスッキリするストーリーだからではないかと思っていますので気持ちはわかります。
せっかく「政治的な」ドラマを描こうとしながら
気遣いも「政治的」でこうなってしまったということです。まあ仕方ないのでは。
ストーリーの改変についても、あの原作を2時間でスッキリ終わらないといけないという苦労は
認めてあげていいと思います。

リアルさについては、自分映画に求めるリアルさというのは
けっして「現実的であること」ではなく、荒唐無稽な設定であっても
登場人物の動きやストーリーの流れが「リアル」ということですから
これについては特に不満は感じませんでした。
ただ、無意識に「シン・ゴジラ」と比較しながら観ていた気がします。
ゴジラという、とんでもなく荒唐無稽な設定。その時日本人は・・・というあの作品の方が
もしかするとリアルに感じていたかも・・・

いいなと思ったのが、最近の日本映画あるあるの
演技力ではなく、アイドルを使うなど、タレントとしての知名度を使い興行収入を上げよう
というキャスティングを感じなかったことです。
役者見ながら「なんでこいつ・・・」とイライラすることはありませんでした。

CG。昔、あるCGクリエイターが「金さえあればハリウッドには負けない」と言っていて
なんとなく同情していたのですが、やはり根本的に勝てないのかな・・・と思いました。
特に昔から特撮の鬼門と言われる「水」の表現(自衛艦が立てる波など)
空気の表現(ミサイルの軌跡など)
クリエイターの自分の仕事に対するハードルの高さが、やはりアメリカとは違う気がします。

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