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Fret to Fret / Char

2021年09月29日 16:27



Charは今年デビュー45周年ですが、実はChar名義の純然たる
オリジナルアルバムというのは、あのファーストから数えて12枚しか出しておらず、今作が13枚目となります。
企画ものやバンドもの、ライヴ盤が間にありますので、Charの音源が途切れた感覚はないのですが、
前作「天邪鬼」が2005年ですから、なんともう16年も経っています。

まずはCD本編の話ではなく、特典のブルーレイディスク映像の内容。
「天邪鬼」の時は、単品でメイキングDVDが発売され、一般のスタジオではない、
湾岸地区の古ビルの1部屋を借り切って、友人たちがフラッと遊びにやってきて、
半ば遊びながらレコーディングするという様子に衝撃を受け、楽しませてもらいましたが、
今回はかなり真面目に曲作りやレコーディングに取り組むCharの姿を楽しめました。
合間には佐橋氏参加の配信ライヴ映像なんかもはさまれていました。
最近佐橋氏はよくCharと絡んでいますが、達郎バンドにいる時より楽しそうなのは
気のせいでしょうか(笑)
Charのインタビューも結構収録されており、「曲を思いついた時はどうする?」の質問に、
スマホに200以上録っているという鼻歌音源ファイルを公開するなど、意外と今時なCharに笑いました。

さて、アルバム本編。
Charはあの物議を醸した、今夏の「フジロック」に出演していて、自分は当日無料配信された映像を
リアルタイムで観ていました。そこで今回の新曲を結構演っていたので、既に数曲は知っていましたが、
今回は意外と「綺麗にまとめた」という印象でした。良くも悪くもです。
レコーディング自体は、本人曰く、今時やらないクリックなしの「せぇの~」だったということですが、
それにしては勢いはあまり感じられない、Charらしからぬ、全体的に緻密で落ち着いたサウンド。
スティーヴィー・ワンダーのカバーなんかあるせいかもしれませんが、
少し洋楽AORテイスト。(もともとCharの一面でもありますが)
「Shinin~」なんかが好きな方は、今回のアルバム気に入るかもしれません。
少し微妙な感想を書きました。とはいえやはりギターのサウンドは絶品。
今回特に、いつものドライヴィングギターというより、ストラトのクリーン音、
16グルーヴのカッティングから、メロウなソロまでたっぷり堪能。
いつも書いていること、Charより技術が上のギタリストはいくらでもいますが、
やはりこんなに「フェンダーをよく鳴らす」日本人ギタリストはほとんどいないのではないでしょうか。



コロナがどうなっているか微妙ですが、Char45周年コンサート 12月11日(土) 日本武道館
高中の虹伝説再現ライヴ 11月20日(土) 日本武道館

いいなぁ・・・(泣)
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